6/27、東京都市大学塩尻高等学校で「寄付の教室」実施。

2023年6月27日、東京都市大学塩尻高等学校で「寄付の教室」が開催されました。取り組んでくれたのは、探求コース1年生24名の生徒の皆さんです。

紹介された3つの団体は、ACE(エース)、B4S(ブリッジフォースマイル)、カタリバという全国的に活動をしているNPO法人です。各団体のPR動画を見たあと、まず一人ひとりが配布された1万円をどの団体に寄付したいかを考えました。

そのあとは4人ずつのグループワークです。自分でしっかり考えること、人の意見を否定しないでよく聞くことを心がけてもらいながら意見交換をしてもらいました。

グループの意見がまとまったら、代表が思いや理由を説明しながら実際に寄付をしていきます。話し合いで意見をひとつにまとめたグループや、個々の思いを尊重したグループもみられました。自分たちの生活と比較したり、実際にその立場だったら…ということを想像したり、すべてのボランティア活動とは…というような発表もあり、同じクラスのメンバー内でも、いろいろな意見や考え方があることを感じたようです。真剣な顔でうなずいたり、発表に耳を傾けたりする姿が印象的でした。

全グループの発表を聞いた後、また一人一人が振り返りシートを記入しながら理解を深めます。生徒のみなさんはたくさんの思いを記入してくれました。以下、抜粋でいただいた意見を紹介します。

世界に貢献したいという人と、まずは身近なところからと考える人に分かれた。

同じ団体を選んでも理由が違うのが面白いと思いました。

子どもたちの権利という言葉を聞いて、自分にはない言葉の言い回しだったから素敵だなと思いました。

自分が実体験から話すことはより説得力が増して、体験はとても大切なんだということを聞いていて実感できた。

今日は、それぞれが考えて感じたことを自分の言葉で伝えあい、多様な価値観があることを知ってもらった上でもう一度考えるという経験をしてもらいました。寄付をするときに正解はありませんが、結果はこのようになりました。

寄付の集計をしている間にアレックスのレモネードスタンドの動画を見ました。このお話はとても印象に残ったようで、5歳のアレックスの気持ちに感動したり、その思いが世界中にひろがって、今も続いていることに驚いたりしたようです。機会があったら、ぜひレモネードを飲みたい!という声もきかれました。

さらに、近隣で活動しているNPOについての紹介を聞きました。NPO活動は一般企業活動とは違うので対価をもらうことが難しいという説明や、お金の寄付だけでなく自分が使わなくなった物品を使いたい人に寄付する形や実際に活動に参加して手伝うという形での協力もできるということで、少し身近に感じられたのではないでしょうか。
最後にルーム長から感想とお礼の言葉をいただきました。突然の指名にもかかわらず、しっかりと自分の言葉で話してくれて、とてもうれしかったです。ありがとうございました。

以下、授業で興味をひかれたこと、これから取り組んでみたいことを抜粋でお伝えします。
それぞれに何かを感じていただけたとしたら、私たちもとてもうれしいです。

「もっと自分で調べて、もっと自分で取り組んで少しでもどこかの誰かのためになることをしてみたいと思えた」
「私ももし余裕があったり、協力したいなーと思ったら、募金や子供の重労働で作られていないチョコを買ったりしたいなと思った」
「NPO法人と関われたら人生を豊かにできそう」
「売上の一部がNPO法人に寄付される商品を調べて買ってみたい。お金がある人だけではなく、私たちにも支援できることがあることを知った」
「見えないところでも寄付が使われているのが実感できました。これからは自分たちの番!」
「自分ができることをコツコツとやるのが一番だと思った」

寄付につての意識調査の結果